手術室は漏電による電源遮断防止対策として、「非接地配線方式」を採用しなければなりません。
医療機器内で漏電を起こした場合、通常の漏電ブレーカーでは、ブレーカーが落ちて電源が遮断されてしまいます。
非接地配線方式による効果
1.
コンセントに接続した医療機器に漏電があってもブレーカーが落ちない。
2.
絶縁監視装置により、コンセントに接続した医療機器の漏電の総量がわかる。
3.
適正値を超えた医療機器の不具合の発見ができる。
術式 容量(推奨)
一般外科 5〜7.5KVA
脳外・整形外科 7.5〜10KVA
心臓外科 10〜15KVA
眼科 5KVA
内視鏡 7.5〜10KVA
非接地配線方式は、診察・検査・治療・監視などのために電極などを患者の体内に挿入または接触し、体内処理、外科処置などを行う医用室に必要である。
具体的には、手術室・ICU・CCU・NICU・心カテーテル室・GCU・SCU・RCU・HCU・リカバリー室・救急処置室・人工透析室(重症者対応)・内視鏡室などが適用の対象である。
非接地配線方式の構成
絶縁変圧器
絶縁変圧器は、一般の変圧器では問題とならない「一次巻線と二次巻線間の静電容量」及び「二次巻線と鉄心・大地間の静電容量によって流れる電流」を病院の特殊性から小さく抑える為、漏れ電流を規定しています。

絶縁監視装置
電路の絶縁状態を連続的に監視し、地絡事故が生じた場合、危険であることを医療従事者などに警報で警告し、早い時期の調査が必要であることを知らせる絶縁監視装置が必要です。

電流監視装置
電流監視装置は、非接地配線用分電盤の表面に設置されます。
過電流による電源遮断を未然に防止し、定格電流値の80%使用状態で警告し、100%の直前で警報を発します。