手術室で医療従事者が機能的で且つ安全に働くことが出来るかどうかは、その手術室のレイアウトで決まると言っても過言ではありません。
また手術室が複数ある場合、科目毎にその専用手術室とするか、科目を問わずフレキシブルに対応する手術室とするかということも、レイアウトを決定するにあたっての重要なポイントとなります。
一般外科
ポイント
一般的な手術室です。
清浄度はクラス10,000を標準とし、換気回数も40回/hを目標としています。
将来導入する医療機器を考慮した必要最低限の電源、医療ガス設備を有しています。
W6,000×D7,000の広さが確保されていれば、天井懸垂機器を設置しても、運用の妨げになることはありません。
整形外科
ポイント
一般の手術室比べて高い清浄度を要します。
ポータブルX線撮影装置やナビゲーションシステムなどの大型機器を使用することがあるので、その移送動線を考慮する必要があります。
一般の手術室に比べて、多くのX線フィルムを同時に観察する場合があるため、シャウカステンまたは画像モニタ収納棚の大きさを検討する必要があります。
手術室と手術ホールの間に前室を設け、空気清浄度の維持・安定を図る必要があります。
脳外科
ポイント
ナビゲーションシステムなどの大型機器を使用することがあるので、それらの機器の設置スペースを考慮する必要があります。
麻酔後は術者が患者の頭側に立つため、麻酔エリア(麻酔医の動線、麻酔器の設置場所)を考慮する必要があります。
一般の手術室に比べて、多くのX線フィルムを同時に観察する場合があるため、シャウカステンまたは画像モニタ収納棚の大きさを検討する必要があります。
心臓外科
ポイント
一般の手術に比べて人工心肺装置などの大型機器を使用することが多いため、より広い手術室を必要とします。
また使用する機器の電気容量や数量が多いため、電源容量も多めに考慮する必要があります。
内視鏡外科
ポイント
内視鏡ユニット(カメラ、光源装置、記録装置等)を使用するため、それらの機器の設置場所を検討する必要があります。
内視鏡映像を見るモニタについても、術者が見易いように配置する必要があります。
内視鏡映像をモニタでより鮮明に見るために、室内照明の照度を調光出来るシステムにする必要があります。
気腹装置のためのCO2設備が必要です。
壁面に収納スペースを設けることにより、内視鏡ユニットを使用しない時はそこに収納し、一般外科の手術室として使用することも出来ます。